安化古茶市ー黄沙坪と黒茶老舗「永泰福茶號」

資水川南岸に位置する安化県黄沙坪古茶市は、明清時代に、安化黒茶の集散地として繁栄した町です。2012年初めて安化を訪ねた時、ここはほとんど人影がなく、静かな町でした。

5月ある日の昼下がりのひと時。

ぶらっと道端の店に入ると、積み重ねている荒茶袋の山に囲まれて、黒茶の選別作業をしてい女性がいました。

1829年に創業した黒茶の老舗「永泰福茶號」の工房はまだ残っています。

1829年から計算すると、今年186年の歴史になります。しかし1950年代から私営企業の黒茶生産は国営企業に譲り、「永泰福」の千両茶生産も1958年終止符を打ちました。

生産再開したのは開放政策後の1986年。「永泰福茶號」李氏族第7代子孫ー李勝夫と李立夫兄弟がここ黄沙坪で昔の工房を復活させたのです。「千両茶」を作り始めたのは1999年。

安化黒茶の荒茶。黒茶メーカーの特徴のひとつはこのように沢山の荒茶在庫を抱えることです。受注や販売状況によって茶を緊圧しています。

茯磚茶を作るための模型。ここの工房は手築茯茶を作っていることが分かります。

表は販売店となっています。

店番をしている李社長のお姉さんとツーショット。話し方が穏やかで育ちを感じさせられる綺麗な方~淹れ方にご注目。ガラスポットに実家制ティーバッグです。

ティーバッグの中にどんなお茶?と聞くと

千両茶を解体する時、残っていた粉や散茶を淹れたそうです。

36キロもある千両茶ですから削ると相当の粉が出るのでしょうね。

ここには茶芸なんぞありませんが、こころちよいお味というか、あ、落ち着くとの気持ちでした。このティーバッグ、10パックを購入しました。悠々茶館の茶会に登場したことがあります。

2年後もう一度訪ねたら

何とすごい立派な「中国黒茶博物館」が、、、聳え立っています。(2014年5月)

あののどかな古い茶市場は、、、またあるのでしょうか

黒茶ワールド日本黒茶vs中国黒茶

星の数ほどある中国茶。形や製造方法、茶樹の生育環境そして健康効果、湖南の安化黒茶はひときわ異彩を放つ。「好山好水好茶」という中国の諺がある。良い山と水のある所に良質のお茶は生まれる。湖南黒茶との言い方がありますが、ここでは最も良質な黒茶の荒茶産地、「湖南安化」に焦点を当てる(Junikeda From 2015)

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