12年陳:渠江黒毛茶(渠江地方荒茶)

日曜の「端午百両茶会」の一品です。

前回の記事より更に2年経ちました。


茶葉からよい陳香が漂ってきます~

茶葉の量は3g.ガイワンで。青磁ガイワンは龍泉青瓷。一煎目さっと捨てます(洗茶)

 

中国湖南安化県県内で一番大きい川は資江(別名資水)。渠江(きょこう)はその支流です。

歴史上最も古い黒茶「渠江薄片」(唐の時代から)はこの辺りで作られたと言われ、製茶の伝統が綿々と受けつがれている荒茶の産地、安化渠江地区。

中国五代十国時代の毛文錫が著した「茶譜」は“潭,邵之間有渠江,中有茶。。。其色如鐵,而芳香異常,烹之無滓也”と書いてあります。(潭と邵の間の渠江に茶があり、その色は鉄の如く、香は香ばしく。。)

このお茶は友人から頂いた「渠江黒茶の荒茶」。2004年のものです。近年「渠江薄片qu3-jiang1-bo2-pian4」という復刻版のお茶が出回っています。地方の茶文化普及として大変有意義なことですが、友人も私も、形より荒茶の方がよりあの遠い遠い昔のお茶に近づきやすいかなと思いました。復刻版「渠江薄片」を購入する際、試飲する際、荒茶葉はどこのでしょうか、と尋ねてみた方がいいかもしれません。次回安化に行く時、日程が可能なら渠江も訪ねてみようと思います。


黒茶ワールド日本黒茶vs中国黒茶

星の数ほどある中国茶。形や製造方法、茶樹の生育環境そして健康効果、湖南の安化黒茶はひときわ異彩を放つ。「好山好水好茶」という中国の諺がある。良い山と水のある所に良質のお茶は生まれる。湖南黒茶との言い方がありますが、ここでは最も良質な黒茶の荒茶産地、「湖南安化」に焦点を当てる(Junikeda From 2015)

0コメント

  • 1000 / 1000