安化黒茶の世界へようこそ

中国湖南省益陽市に位置する安化県。人口約100万人のこの町は、中国黒茶を語る上で欠かさない地域です。2014年県内での黒茶生産量は約5万トン、全国黒茶生産量1位の誇りを持っています。実際目で見ないと実感が沸いてこないかも知れませんが、安化黒茶の製造工程は、非常にユニークな部分があり、現在、「安化千両茶」と「益陽茯磚茶」の製造技術は国家無形文化遺産に登録されています。

安化を旅すと、何といっても印象的なのは、安化の茶山に「山崖水畔 不種自生」(山の断崖や水辺に栽培せず自生する」という生態環境です。雪峰山山脈の北部に位置する安化県は、面積の8割山間部。良質の黒茶荒茶産地は殆ど県内の山間部の茶樹から作られています。雲台山大葉種という黒茶の優良品種も、雪峰山の大葉種茶樹から選抜され、茶樹品種の中では、極めて稀な原始優良品種だと言われています。

黒茶ワールド日本黒茶vs中国黒茶

星の数ほどある中国茶。形や製造方法、茶樹の生育環境そして健康効果、湖南の安化黒茶はひときわ異彩を放つ。「好山好水好茶」という中国の諺がある。良い山と水のある所に良質のお茶は生まれる。湖南黒茶との言い方がありますが、ここでは最も良質な黒茶の荒茶産地、「湖南安化」に焦点を当てる(Junikeda From 2015)

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